インド育ち日本人SEのスキル向上ブログ

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Ruby on Railsをハンズオンで入門学習したい方におすすめの無料オンラインコース

本ページの対象者は、

 

Rubyが気になるからちょっと触ってみたい

・Web開発をやってみたいので、Railsを学習してみたい

・いきなりRubyの分厚い入門書を買ってきてやるべきか微妙

RubyからRails、その他関連するツールなどひととおり学習して感じを掴みたい

・とりあえずお金と時間をあまりかけたくない

 

そんな方にピッタリのコースが本ページで紹介する Graspy(グラスピー) のコースです。

 

学習し終わりましたので、感想なども書きたいと思います。

 

※Graspy(グラスピー)の詳細については、別記事にまとめております。

 

 

■Web開発コース「Ruby on Rails

今回ご紹介する学習コースは、「Ruby on Rails」というWeb開発コースです。

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他のコースと同様、受講するには100ポイントが必要です。(といっても無料です。)

集中してやれば、1カ月で終わらせることも出来ますので、100ポイントでも完了させることが可能です。社会人の私でも、1カ月以内に一周完了させることが出来ました。

 

チャプターとしては、以下の5つで構成されています。

0.オリエンテーション

1.Ruby

2.Rails

3.SQLite

4.本棚アプリを作る

 

■結論:受講すべきかどうか

この後に、学べる内容と、学べる深さの詳細は書いていますが、「そもそも受講し終わってからどういうスキルレベルに達することが出来るのか?」ということが一番気になるかと思います。

あなたの時間を無駄にしないためにも、あなたにとって最適な学習コンテンツかどうかを事前に見極めるためにも、知っておいた方がいいです。

 

個人的な意見なので、ご参考までですが、

一言で言うとすれば、

「調べまくりながらなら、何とかRailsアプリを作ることは出来るのではないか」というのが正直な感覚です。

 

というのも、このコースを1週し終わった私としては、手順どおりにやったらアプリの形になっていったという感覚が強いからです。

 

具体的には、

Rubyに関しては、基本的な文法が学習出来たが、アプリを作る過程で必要になるロジックを考える力まではつかなかったです。まあそれは、アルゴリズムを学ばないといけないという話ではありますが、それを試す場面は皆無でした。

Railsに関しては、大体のファイル構成や、簡単なコマンドを使えるようにはなりましたが、いざ自分のアプリを作ろうとしたときに、何をどうすれば自分のやりたいことが出来るのかということを理解しているとは言いがたい状態です。まあRailsコマンドを調べながら、ファイル作成・更新していけば、何とかアプリが出来るかもしれません。

 

ということで、調べながらなら簡単なアプリを作れるようなレベルになることが出来るという感じです。

(※その調べる量が多い場合、このコースを受講するだけでは、アプリを作るのに必要な知識が習得しきれていないという意味になるかもしれません。)

 

とはいえ、RubyRailsを短期間でさくっと学んで感覚を掴みたいという他言語である程度の経験がある方には、とても良いコースです。

 

ちなみに私の場合、このコースを受講するのにかかった(かけた)時間は、12時間15分です。詳細は、下の方に書いています。

 

■何がどの程度学べるか

無料のプログラミングコースがあちこちに存在する中、このコースを着手すべきか悩んでいる方もいらっしゃると思います。

まだGraspyに登録していない方にとってみたらなおさら、わざわざ登録してまで受講する価値があるのか気になるかと思います。

 

私が受講してみた感想ですが、まずはざっくり書くと、私は以下のことが学べました:

  • RubyRuby基本的な書き方さくっと学べる
  • RailsRails開発の流れやファイル構成を手を動かしながら感じられる
  • Gem:Gemfileを触り、パッケージ管理ということがどういうことなのか感じられる
  • Git:実際に手を動かすことで、ファイルのコミットや、ファイルをpushする意味を知り、Gitの価値を感じながら、Git操作の基本学べる
  • GitHub:実際にGitHubに登録し、リポジトリを作成し、ローカルのファイルをアップロードすることで、GitHubリポジトリの使い方学べる
  • AWSCloud9というAWSの開発環境で実際にファイルを作成し、Rubyでプログラムを書き、Railsサーバーを動かし、ブラウザで表示を確認することで、実践的な開発の流れを学べる
  • Heroku:開発したアプリケーションをHerokuに配置することで、本番用外部サーバーへのデプロイ作業というものを体感できる
  • SQLiteSQLiteというファイルで動くDBシステムを通して、DBの基礎とSQLの基礎学べる

 

概要だけ書きましたが、アイテム数が多いため、盛りだくさんという感じですね。

以下に、もう少しだけ詳細を書きます。

 

■補足:どの程度のことが学べるか

>RubyRuby基本的な書き方さくっと学べる

このコースの最初のチャプターはRubyです。

Rubyを学んだことがないのでとりあえず基本的な文法をさくっと学びたい人には最適なボリューム感です。私の場合は、過去にRubyの基本的な文法を学んでいたので、復習という意味でちょうどよい軽さでした。

逆に言うと、プログラム自体を学んだことがないプログラム入門者の方にとっては、説明が簡潔すぎます。「配列って何?」「if文ってどういうときに使うの?」という方にとっては、そもそもそれがどういうものなのかという説明まではしていないので、そういう意味で難易度は高めです。

その証拠に、このコースは「他言語エンジニア向け」と書かれています。すでに他言語でプログラミングを学んだ方が、さくっとRubyのキャッチアップをするためのコースになっています。

 

>RailsRails開発の流れやファイル構成を手を動かしながら感じられる

このコースの次のチャプターはRailsです。

Railsのチャプターに関しても、他言語のWeb系フレームワークを知っている方にとっては、説明が簡潔でいいのかもしれません。

私の場合は、Web系のコーディング経験が乏しいので、説明が簡単すぎると思ってしまいました。悪い言い方をすれば雑です。

 

具体的に言いますと、Railsコマンドを使う手順があるのですが、どういうことをしたくてどういうファイルを作りたい、だからこのコマンドをたたくことで、こういうファイルを作ります、というレベルでの説明はされていません。

書いてるところもありますが、書いていないところも多いです。

 

また、例えばRailsサーバーを起動するときに、次のようなコマンドを次のようなオプションで実行しましょう、という箇所があります。

rails -s -p $PORT -b $IP

 

しかし、この「-s」が何を意味しているのか、またその後に続くオプションがどういう影響を及ぼすのかなどの説明は一切なしです。

 

かなり自分でググらないと細かいところの学習は出来ません。

逆に言えば、自分で調べる練習というか癖づけにめちゃくちゃ有効です(笑)

 

考え方によっては、何でもかんでも説明していないので、コースが全体的にすっきりまとまっていて、個人的には良いです。

 

ということで、実際にRailsのコマンドを使って、Railsの設定ファイルなどを更新することで、Rails開発の流れや雰囲気を感じることは出来ますが、理解せずにコピペだけでも進めることが出来るため、深い学びを得られないやり方もあります。

 

もちろんエラーが出て先に進められないということは起きます。

私も何回かエラーが発生したので、その度に調べて試行錯誤しました。いい実践経験になります。

 

>Gem:Gemfileを触り、パッケージ管理ということがどういうことなのか感じられる

今までパッケージ管理システムに触れたことがない人には、いい勉強になると思います。パッケージ管理というのは、各種ソフトやライブラリの追加やバージョン管理、更新や削除を容易にするための仕組みです。

Gemとはパッケージ管理のRuby言語版ツールです。

 

>Git:実際に手を動かすことで、ファイルのコミットや、ファイルをpushする意味を知り、Gitの価値を感じながら、Git操作の基本学べる

 

上記のとおりです。Gitに一度も触れたことがない方は、事前にGitというものが何なのかを学習しておいた方がいいと思います。

(⇒Git学習するなら、ここのサイト(https://backlog.com/ja/git-tutorial/)とかお薦めです。さくっと読めますし。もし、手を動かしたいなら、Progateもお薦めです。)

  

>GitHub:実際にGitHubに登録し、リポジトリを作成し、ローカルのファイルをアップロードすることで、GitHubリポジトリの使い方学べる

 

上記のとおりです。本コースでは実際にRailsのファイルをGitコマンドでアップロードしていきます。GitHubのアカウント作成が必要です。

 

>AWSCloud9というAWSの開発環境で実際にファイルを作成し、Rubyでプログラムを書き、Railsサーバーを動かし、ブラウザで表示を確認することで、実践的な開発の流れを学べる

 

本コースは、Cloud9でがっつり進めていきます。

そのため、AWSアカウントの作成が必須です。

AWSのアカウント作成には、クレジットカードが必要になります。無料サービスしか使わないため、料金が発生することはありません。

 

心配な方は、公式ページ(https://aws.amazon.com/jp/cloud9/)を参照してみて下さい。

 

>Heroku:開発したアプリケーションをHerokuに配置することで、本番用外部サーバーへのデプロイ作業というものを体感できる

 

こちらはRailsチャプターの1セクションで、Herokuにアプリをデプロイするというステップがあります。

そのセクション以外では特にHerokuを使わないので、私は流れだけ確認して、飛ばしました。

 

>SQLiteSQLiteというファイルで動くDBシステムを通して、DBの基礎とSQLの基礎学べる

 

個人的には、SQLiteについて聞いたことはあったけど使ったことがなかったので、SQLiteを使いつつ、SQLの基礎(DB作成、テーブル操作、データ操作)が復習出来たことはとても良かったです。

Rubyチャプターと同様、DBやらSQLって何?という入門者レベルの方には、説明が簡潔すぎるかとは思いました。

 

以上、100ポイントで1週することが出来ればかなり効率的に幅広く学ぶことが出来ます。

 

■プログラミング入門者の方が受講する場合に知っておくべき点

ここでいう入門者とは、プログラミング初心者の方です。

コードを書いた経験が乏しい社会人の方も参考になるかもしれません。

 

まず、シンタックスプログラミング言語の文法や規則等)の説明ですが、量が少なく、かなりシンプルです。
入門書の場合、説明しすぎているという印象を受けるときもありますが、このコースは最低限の説明にとどめている感じです。

そのため、入門者の方は、理解出来ない、何言ってるか分からないという状況になるかもしれません。

 

また、Linuxコマンド、Gitについてを事前に知っていないと、途中で挫折するかもしれません。

 

そして何より、エラーなどで進められないときに、自分で調べて解決する力が弱いと途中で挫折する可能性が高いです。

一言で片づけるなら、忍耐力があればどうにかなります。

しかし、技術を学びたいと考えている方であれば、いずれにしろ調べる力をつける必要はあります。

調べる力とは、要領よくGoogle検索するためのキーワード選定、検索結果をスピーディーに目を通すスキル、自分が求めている情報かを判断するスキル、英語のページを読む英語力などなどです。

 

本コースを通して、この自分で調べて解決する力を強化するという目標を掲げるのも、とても良い使い方だと思います。

もちろんRuby on Rails を学びたいというのが前提です。

 

Ruby on Rails コースの学習時間について

このコースは62.5時間で学習する想定になっています。

ちなみに私がかけた時間は以下のとおりです。

 

Ruby: 2時間

Rails: 5時間20分

SQLite: 1時間40分

アプリ開発: 3時間15分

合計:12時間15分

 

とりあえず、さくっと1週して、感覚を掴みたかったためです。

何でもそうですが、じっくり学習するのも大事ですが、まずは全体の流れの感覚を掴むことも大事だと思います。

また、さくっと軽めに進めることのメリットとして、細かいことにとらわれないので、さくさく進めることができ、挫折しづらいという点があげられます。

 

逆に、さくさく進めることで、やった感は得られたけど、大して何も習得できてなかったということにも陥ることがあるので気を付けて下さい。(笑)

 

■注意点:少し古いコースなので、最近のRailsバージョンと差異がある

技術というもの更新されるものですが、このコースはそれに合わせて更新されていなかったです。

まあ、特に気にならないですが、例えば以下のような点がありました。

AWSの表示項目が多少違う。

SQLiteのエラー文が少し違った

 

使われている技術のバージョンによる問題については、以下のような感じでした。

Ruby では大きな問題は一切なかった

RailsではenvironmentディレクトリのことをWorkspaceと書いていて、混乱した

・また、railsサーバー起動時にエラーが出た

Railsのコマンドにより生成されるファイルのディレクトリが異なっていた

 

という感じで、自分で調べて微調整は必要です。とても、実践的でした(笑) 

 

■問題点:出題されている課題の回答例がない

学んだことを復習して、実際に使ってみるという目的で、課題が出されているのはとても良いです。

ただ、回答例がないため、参考までにどういう方法があるかを知ることが出来ないです。

ここはこのコースの改善点です。 

  

以上、今回は、Graspy(グラスピー)のRuby on Railsのコースについて書いてみました。

Graspy(グラスピー)の学習コンテンツは、どれも100ポイントですが、学べるボリュームを考えると、このRuby on Railsコースはとんでもなくコスパの良いコースです!

 

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