【Android】アプリ開発の入門方法まとめ(2021年版)
本ページでは、2021年時点でのAndroidアプリ開発の入門方法について洗い出していきたいと思います。
具体的には、以下の方法について書いていきます。
Android開発を始めたい方にとって学習方法を選ぶ上で気になる点は、以下のような点ではないでしょうか。
- 最新のAndroid Studioに対応した内容なのか
- Java/Kotlinの開発言語的にはどの方法がいいのか
- 日本語で学べるのかまたは英語での学習がある程度必要なのか
- 入門レベルなので、あまり初期費用はかけずに始められるか
- 無料に越したことはないが、内容がある程度しっかりしているか
- 自分が作りたいと考えているアプリのベースが作れるようになるか
それでは、上記点を考慮しながら、2021年時点でのAndroidアプリ開発の方法について確認していきたいと思います。
【Android】アプリ開発の入門方法(2021年版)
1. Google公式のトレーニングコース(無料)
以下のリンクから、Google公式のコースが受講できます。
Training Courses | Android Developers
受講できるコースを以下に一覧化してみました。
レベル | コース名 |
初級 | 初心者向けの Android 開発 |
初級 | Android の基本の Nanodegree(有料) |
中級 | Android Kotlin の基礎 |
中級 | Android デベロッパーの基礎(Java) |
中級 | Kotlin で初めての Android アプリを作成する |
中級 | Java で初めての Android アプリを作成する |
中級 | Kotlin での Android アプリの開発 |
中級 | New! プログラマー向け Kotlin ブートキャンプ |
中級 | Android デベロッパー向け Nanodegree(有料) |
上級 | 高度な Android 開発(Java) |
上級 | New! Kotlin での高度な Android 開発 |
上級 | 高度な Android アプリの開発 |
以下、コース選びの注意点になります。
- Google上のCodelabというテキストベースのコースと、Udacityという動画学習サイトでのコースの2種類があります。
- ほとんどが無料で受講可能ですが、Udacityで提供されているNanodegree(ナノデグリー)が取得できるコースのみ有料です。そのため、基本的には、全て無料でAndroid開発についての知識、技術が習得できます。
- 懸念があるとすれば、Google提供のコースですが、オリジナルが英語のため、日本語の翻訳の品質が低い可能性はあります。(あくまでも筆者の過去の経験からの推測です。)場合によっては、日本語のテキストがない場合もありますが、テキストの場合はGoogle翻訳が利用できますし、動画は日本語字幕が利用できます。
- 初級向けのコースは、コードを1行も書いたことがない人を対象としているため、本当の入門者を対象にしていると言えます。パソコンとスマホを日常使っている人ならついていけるでしょう。
Google公式トレーニングコースの詳細については、別記事でまとめたいと思います。
UPDATE: 初級コースの感想を書いてみました。↓
2. 書籍(有料)
Googleの公式コースについて書いてきましたが、説明や翻訳が荒いなど、少し不安を感じる方もいるかもしれません。
そのような方には、書籍の学習の方がおすすめです。日本語で書かれた書籍をとりあえず1冊やってみるというのがAndroid開発入門においても、良い方法だと思います。
書籍の良い点は、基本的な情報が1冊にまとまっているということではないでしょうか。1冊読むことで、入門者に必要な知識が手軽に吸収できます。
また、Googleの公式サイトで全て調べられる内容をわざわざ書籍に書きなおしているようなものなので、説明が丁寧であることが期待できます。(でなければ、書籍にお金を払う価値はないと思います。)
具体的には、以下のような情報が書かれているかをチェックすることで、良い入門書籍が見つかると思います。
- Androidの基本知識(OS、アプリ、リリースの仕方等)
- 開発言語の基礎(Java/Kotlin)
- 開発環境について(Android Studio)
- 基本的なアプリの作り方(Androidの部品の説明等)
2021年8月時点で、購入を検討しても良さそうな書籍とその特徴を以下にあげておきます。自分自身のレベル感や、求める内容によって、検討してみてください。
たった1日で基本が身に付く! Androidアプリ開発超入門 [改訂2版]
- 2021年7月に出たばかり
- 1日でこなせる量ということで、さくっと入門が可能
- 説明が丁寧だが、逆に超基本的なことしか書いていない
作ればわかる! Androidプログラミング Kotlin対応 10の実践サンプルで学ぶAndroidアプリ開発入門
- 手を動かしてみる系で、サンプルアプリ10個の作り方が記載されている
- 2019年6月発行なので、少し時間は経っているが、Kotlin対応ではある
- Amazonでも評価が高く、★5つを付けた人が多い。平均★3.8の評価。
- 入門者から上級者まで参考になる量・レベルの内容が網羅されている。第5版ということで、Android開発本では売り上げNo.1とのこと。
- Amazonでも評価は高い。平均★3.8の評価。ただし、入門者には内容が厳しいという口コミが多い。
- ページ数、文字数は多いが、カラーページで視覚的には読みやすそう。
他にもいくつか良さそうな書籍があります。好みや目的に応じて選ぶのが良いと思います。
【書籍選びの補足】
プログラミング関連の書籍選びで失敗しがちな点としては、入門レベルでも前提知識の想定にバラつきがある点です。
例えば、Android開発書籍の場合、プログラミング経験がない前提で書かれている入門書もあれば、プログラミングの知識やJavaの経験がある前提で書かれた入門書もあります。
Android開発という観点ではどちらも入門書の扱いをされますが、読者のレベルによって難易度が全く変わってきます。教材選びに失敗して、やる気を削がれるのは、プログラミング入門あるあるだと思います。
気を付けて下さい!!
3. Youtube(無料)
YouTubeなどの動画サイトでAndroidアプリ開発動画を探すのも手です。無料ですし。
ただ、日本語でおすすめできそうな動画は少なそうです。探し方が甘いかもですが。
良さそうな動画のリンクを以下に貼っておきます。
1) 株式会社ミクシィさんの新卒研修動画
ミクシィさんの2021年のリモート新卒研修の動画に、Androidアプリ開発の研修動画がありました!
音が途切れ気味なのが残念ですが、ミクシィさんの現役Androidエンジニアの動画が観れるというだけでも大変にありがたいことです。
2) ゆりこバギンズちゃんねるさんの実況系Androidアプリ開発動画
ゲーム実況するような感じで、ゆるーくお話しながら一緒に手を動かしていけるような動画を見つけました。
超入門とうたわれてますし、開発環境を入れて簡単なアプリを開発する内容になっているので、入門者にとても良さそうな動画です。
2021年の動画ですので、環境設定などにおいても、つまづきにくいのではないでしょうか。
2021年版の動画は3本あがっています。(2021年8月時点)
3) ゲームアプリ開発入門動画
BGMとテキストによる説明を表示するのみで、しゃべりはなく、さくさく進む動画を見つけました。
詳細な解説はサイトに記載されています。まるで料理動画のようです(笑)
最初の動画で、どんなアプリを作るのかを紹介していますね。
全部で12個の動画があがっています。
2019年の動画ですが、なかなか良さげです。
こちらのCode for Funさんは、サイトが素晴らしいです。
デザインも素敵ですが、説明がとても丁寧です。動画はむしろ補足教材の位置づけですね。
以下にリンクを貼っておきます。
以上、YouTube動画(リスト)を3本紹介しました。
他にも探したら良質な動画があるかもしれません。是非探してみて下さい!
4. オンラインコース(無料/有料)
オンラインで受講できるプログラミングコースは多彩なので、ここで全てを紹介しきれませんが、有名どころだけ記載しておきます。
無料編
無料なところですと、やはりドットインストールさんでしょうか。
Androidアプリ開発入門 (全11回) - プログラミングならドットインストール
日本語のプログラミング動画コースの元祖と言えるのではないでしょうか。筆者が知ったのも、8年前(2013年)くらいです。
ドットインストールさんの動画は基本的には無料ですが、一部のコースは有料になっています。
また、Androidのコースはすでに動画内容が古そうです。開発環境のバージョンなどが古いと、実際の動きと乖離してしまっている可能性は高いです。
さくっと、開発の流れを知るには言いと思います。
ドットインストールさん以外に無料で受けられそうなAndroidコースが、すぐに見つけられませんでした。
有料編
有料なところで、高額ではないオンラインコースですと、Udemyさんが有名です。
Udemyさんもドットインストールさんと同じような動画教材のサイトですが、あらゆるテーマの教材があり、講師も様々です。
シリコンバレーの現場で活躍されているような講師の方のレッスン動画も出ています。
Udemyの注意点としては、定額で買うと高額(1~3万円)ですが、しょっちゅう(ほぼ毎月)セールを開催しているので、そのタイミングでコースを購入した方が良いです。そうすれば90%OFF(数千円)で購入できます。
以下が、Udemyで売れているAndroid開発コースです。
Java知識ゼロOK!プロのAndroid開発者になるためのマスターコース
以下のコースも評価が高いです。より入門者向けのコースです。
有料のコースですと、TechAcademyさんも有名です。ただかなり高額になってきます。
さくっと入門したい人というよりかは、しっかりしたコースを受講して、仕事に結びつけたい転職したいくらい本気の人向けです。
興味があるコースをチェックしてみると良いと思います。
以上、 本ページではAndroid開発の入門・学習方法について書いてみました。