インド育ち日本人SEのスキル向上ブログ

IT系のスキルアップに関連する記事を気ままに書いているブログです。エンジニア、ITスキル、キャリア、転職、英語、海外について書いています。

【入門】「プログラマーになりたい!」がITエンジニアになりたい未経験者におすすめな理由

プログラマーとは一体どういう職種なのか。どういう仕事をするのか。

興味があるけど、知る機会がないし、調べても何となくはっきり分からない。

 

そんな方には、「プログラマーになりたい!」という2020年4月に発売したばかりの書籍がおすすめです。

 

タイトルが気になり、Amazonでも上々の評価だったこと、店頭でも手にとってみて読んでみたいと思えたので、購入して読んでみました。

f:id:sedhalsim:20200702164622p:plain

 

本ページでは、読み終わった感想、実際に手を動かしてみての感想、そして、「ぶっちゃけ買ってまで読むべきか」について書いていきます。

※すべて個人的な見解ですので、ご了承下さい。

 

■結論:本書の対象者(誰が読むべきか?)

どのようなレベルの人にこの本をおすすめ出来るかですが、以下のような感じです。

プログラミング入門者にとっては、最高な1冊

上記の前者にとってはとても有益な情報かつ全体感が掴めるような内容になっていると思います。

プログラマーという仕事について知ることができ、開発の流れなども知ることが出来ます。そして、何より、実際にプログラマーのように手を動かして、コードを書いたり、アプリを作る体験が出来ます。

本書の素晴らしい点は、プログラマーになる際に必要となる知識やスキルが1冊の本にまとまっている点です。

プログラミングやWebアプリ開発が初めての方にとっては、とてもとっつきやすい内容になっています。プログラミングの最初の一歩から簡単なアプリを開発して公開するところまで書いてあるため、1冊でキリの良い知識とスキルが身に付きます。

 

IT系の書籍の場合、最初に何を読めばいいのか、どういう順番で何を読んでいけばいいのかという点が、入門者がぶつかる問題です。

AmazonでIT系の書籍のレビューを見ていると、プログラミングや技術的なところでつまづいたため低い評価をつけたというようなレビューを良く目にします。しかし、感想を読んでいると、学ぶべきことを学ばずにその書籍を手にとってしまっているのではと思うことがあります。
例として、プログラミングの基礎が出来ていないのに、アプリ開発の入門書を買って、つまづくパターンがあげられます。

その点、この「プログラマーになりたい!」は入門者にとっても内容が難しくなく、つまづく可能性はありますが、頑張れば何とかなるレベルに設定されてあります。
※すでにネット上で、つまづいて挫折したレビューを発見してしまいましたが(笑)

プログラミングまたは業界経験者にとっては物足りない内容

ちなみに私は、上記の後者のタイプの読者でした。

SEを経て、ITコンサル会社で働いていますが、技術職へのキャリアチェンジに興味があり、本書を手に取ってみました。

そんな私にとっての本書の満足度は「△」です。物足りなさが残りました。


IT業界ですでにある程度働いている方からすると、正直、買ってまで読む価値のある情報量ではなかったです。目新しい情報もそこまでなかったです。

又、実際にアプリを開発する章についても、かなり簡易的なものだったため、手応えがありませんでした。

ある程度、職種や業界、作業内容に関する理解を整理したり、客観的に理解する助けには多少なりました。

 

ちなみに、念のため書いておきますと、現在プログラマーの方にとっては、知っていること、分かっていることしか書いていないと思いますので、ずばりわざわざ購入する必要はないと思います。

■内容(章立て)

内容を把握するために、章立てを記載しておきます。

 
第1章 プログラマーと開発の仕事
第2章 Webアプリケーション開発の基本
第3章 Pythonの基礎の基礎
第4章 Webアプリ開発――開発環境の作成
第5章 Webアプリ開発――コーディング
第6章 Webアプリ開発――デプロイ
第7章 プログラマースキルアップ

 

Amazonなどに飛べば、章ごとのさらに細かい項目も確認出来ます!

プログラマーになりたい!

 

内容としては、プログラマーという職種や仕事についての基本的な知識、プログラミング・Pythonの基礎知識、実際に簡単なWebアプリを作る方法、今後スキルアップしていく方法について書かれています。 

■触れる技術・ツール

以下の技術またはツールに触れることが出来ます。

Python

Django

・HTML

AWS Cloud9

AWS EC2

Ubuntu

Linuxコマンド

・Heroku

といっても、書かれているとおりに書いていくだけという感じの内容なので、基礎が身に付く内容ではないです。

おそらく何よりも作者が意図しているのは、それぞれの技術やツールがどのように使われるかをざっくり知り、また実際に触ってみた感触を掴むという点でしょう。入門者が自分自身でそういったことを体感することに重点を置いているのだと感じます。個人的にもとても重要な点だと思います。

入門者向けに、これほどまで様々な技術やツールに触れさせてくれる1冊にまとまった入門書はなかなかないのではないでしょうか。

おそらくその点が、Amazonのレビューで高評価を獲得しているポイントかと思います。

■注意点

AWSのアカウント作成時にクレジットカードが必要

特に学生の方は、クレジットカードを持っていない方もいらっしゃるかと思います。本書を買って、やる気満々で着手したところ、クレジットカードがないため、AWSのサーバーが利用出来ず、アプリ開発が出来ないとなってしまうかもしれません。

気を付けて下さい。

・誤字・誤記が多い

かなり誤字・誤記が散見されます。入門者の方からすると、正しいのか誤字なのか分からない箇所もあったかと思います。

一箇所、致命的な誤記があるので、共有いたします。
P.153に『・・・URLの「:8000」の直前に、「/memo/create」を追加して・・・』という記載がありますが、正しくは『直後に』です。これでは、どう頑張っても表示することが出来ませんので、気を付けて下さい。

正しいURL→ AWSのURL+「:8000」+「/memo/create」

■まとめ

ということで、入門者にはかなりナイスな書籍が出たなという感じです。

一方で、プログラミング経験者、IT業界経験者の方にとっては、少し物足りなさが残ってしまう内容でした。

個人的には、買ってでも読んでみたいというモチベーションで購入したので、後悔しておりませんが、これから買う方にとっては、意図と違う内容・レベル感かもしれませんので、本記事を参考にしてみて下さい!

 

今回は以上です!